日本では高齢出産の割合が3割以上まで増え続けているなか、年々普及率が増加している「出生前診断 NIPT検査」について詳しくご紹介いたします。
お腹にいる赤ちゃんの状態を確認できる検査があることは知っていたが、
「どんな検査なのかよくわからない」「どのくらいの割合で受けているのか」「費用はどのくらいかかるのか」など疑問や不安を抱えられている妊婦さんは多くいらっしゃると思います。
本記事では下記の内容についてご説明いたします。
- 出生前診断 NIPT検査の内容や費用について
- 出生前検査を受けている人の割合
- NIPT検査を実施した妊婦さんの感想・体験談
- 関東圏内でNIPT検査を受けられるクリニック
出生前診断 NIPT検査とは
NIPT(Non-Invasive Prenatal Testing)とは、母親の血液から胎児の染色体異常を検出する検査です。出生前診断は主に5種類の診断方法があり、検査方法や価格が異なっており、その中でもNIPTは精度が高く、また母体及び胎児へのリスクが非常に低い検査です。
検査の目的:スクリーニング検査
検査方法:血液検査
検査できる疾患:トリソミー、微小欠失症候群、性染色体
週数:9週〜
判定までの期間:2週間程度
特徴:検査精度が高い、母体への負担が少ない、妊娠早期での検査が可能
検査費用はどのくらい?
検査を行う病院やクリニックによって異なりますが、検査費用は約15〜25万円ほどです。
また「保険」や「医療費控除」の適用外となりますので原則自費診療となります。
2013年から臨床研究として開始された制度で、2022年7月から「妊婦・家族の不安に寄り添い、あらゆる判断ができるよう情報提供を行う」こと目的に新制度が設立されました。
出典:新制度開始!新型出生前検査・NIPT NHK解説委員室
なぜNIPT検査をするのか
高い検出率
NIPTは体に負担の少ない検査であり、母親の血液から胎児の染色体異常を検出するため、妊娠初期から高い検出率を誇ります。また、母体血清マーカー検査と比較しても陽性一致率・陰性一致率共に高く、非常精度の高い検査となっています。
※検出率:90~99%
妊娠早期での検査が可能
NIPTは妊娠初期から検査が可能であり、染色体異常を早期に発見できるため、何らかの異常がある場合には、早期に対処することが可能です。
体に負担の少ない検査
NIPTは非侵襲的な検査であり、胎児の染色体異常を確認するための羊水検査や絨毛検査など侵襲的検査を行う必要がなく、精神的負担が少ないとされているのが特徴です。
出生前診断を受けている人の割合
厚生労働省が2020年に実施した「出生前診断の二-ズに関するアンケート2020」より
出産時の年齢別では、35歳未満「17.1%」、35歳〜39歳「34.7%」、40歳以上「59.1%」の方が、なんらかの出生前診断を受けたと回答しました。(胎児超音波・コンバインド検査・クアトロテスト・NIPT検査・羊水検査・絨毛検査など)
2020年に行われた調査では、
35歳未満「2.4%」、35歳〜39歳「10.2%」、40歳以上「22.7%」の方がNIPT検査を受けたと回答しました。
出典:厚生労働省「出生前診断の二-ズに関するアンケート2020」
検査数増加の背景
出生前診断の検査数が増加している主な要因としては、「高齢妊婦・出産」の増加、「出生診断の認知拡大」が考えられます。
高齢出産の割合は1990年では全体の数%でしたが、2019年時点で「約3人に1人が35歳以上で出産」されていることがわかりました。
出典:厚生労働省「出生前診断の二-ズに関するアンケート2020」
NIPT検査を受けた感想
実際にNIPT検査を受けた妊婦さんの心境はさまざまですが、結果が陰性であっても検査後のメンタルケアを要する人は少なくないようです。
ポジティブな感情
- 陰性結果で安心した
- 心の準備や産後の動きなど勉強しておく事ができた
- 妊娠中ずっと不安な気持ちでいるよりは結果が分かったほうがよかった
- 検査をきっかけに夫婦で話し合うことができ、絆が深まった
ネガティブな感情
- 安易に受けるべきではないと思った
- 罪悪感を覚えた
- 結果が出るまで待つ時間は辛かった
- 妊婦だけでなく夫婦で決断するべき
- 陽性だったら悩み苦しんだと思う
出典:厚生労働省「NIPT受検者のアンケート調査の結果について」
合併症の早期発見・早期治療につなげているケース
合併症の早期発見・早期治療につなげている夫婦は自身の体験談を踏まえて、
「NIPTの拡大自体は賛成でサポートさえちゃんとあれば、子供の福祉に繋がると信じてます」と伝えています。
- かかっていた病院で「軽い気持ちで」クアトロテストを受ける。
- ダウン症候群の確率35分の1 → 羊水検査で診断が確定。
- 妊娠継続希望と伝えるが医師は「すべてを捨てることになる」と言い、療育や福祉についての質問にはあまり答えてもらえない。
- そこで夫婦で地域の保健センターに出向いた。保健師から福祉サービスの説明を受け、保育園にも預けられると知る。
- ネットで胎児診断を受けた人を支援するNPO法人を知る。ピアサポートを受け、妊娠継続の意思を確定。
- NICU(新生児集中治療室)があり、ダウン症候群の治療に精通した医療者がいる病院に転院。胎児超音波検査で合併症もわかり、精神的ケアや福祉サービス情報も充実した環境の中で出産。
出典:厚生労働省「出生前診断の二-ズに関するアンケート2020」
NIPT検査を受けられるクリニック
NIPT検査を受けられるおすすめのクリニックをご紹介いたします。
MYメディカルクリニック
MYメディカルクリニックでは無料相談を行っています。
検査そのものへの理解や「もしものとき」も社会からどのようなサポートが、受けられるのかを事前にお伝えすることで納得のいく選択を行っていただくためです。
検査前のみならず検査後も含めて妊婦さんの心のケアを行なっております。
大学病院や胎児専門クリニックなど、妊婦さんに合わせた適切な医療機関と連携しているため、安心して検査を受けられます。
また主要駅(渋谷駅、大手町駅、みなとみらい駅)から交通アクセスの良い立地であり、さらに駅直通もしくは徒歩数分でご来院いただけます。
- 「検査前の無料相談の実施」
検査前に相談を行わない医療機関もある中で、MYメディカルクリニックではすべての妊婦さんに事前相談を行います。検査を受ける前に、妊婦さんの不安を解消する為、完全無料で行っています。 - 「精度の高い検査機関」
GENDIAという米国、欧州、アジア、オーストラリア各国を代表する100以上の遺伝子研究所で構成された国際的ネットワークへ検査依頼をしています。
NIPTを含む300以上の遺伝子検査を検出する世界最大の遺伝子検査ポートフォリオを提供しており、世界基準に沿った検査体制の元で検査しております。
GENDIAでは検査のみでなく所属医師の医学的な観点から総合的に検査結果を判定しています。そのため2023年12月現在までNIPT検査の偽陽性例は報告されていません。 - 「検査後のアフターフォロー体制」
陽性時は、妊婦さんの医学的、心的サポートを行うため妊婦さんの状況に合わせた、連携先をご紹介することが可能です。大学病院、胎児の為の病院、NPO法人等を紹介します。 - 「豊富な検査実績」
2023年5月からNIPT検査を開始しおよそ半年で70件程度の検査を行ってきました。この検査数は(エリアにもよりますが)大学病院と同等の検査実績です。
ご利用いただいた妊婦さんには検査前の相談含め大変満足頂いております。 - 「羊水検査の予約と金額補助」
羊水検査ができる病院の予約まで承ります。また、お支払い頂いたNIPT検査費用を上限として補助いたします。
まずはお気軽にご相談ください
検査前の無料相談も受付中です!
NIPT平石クリニック
- 妊娠6週目から検査可能。しかも1回分の費用で妊娠6週からと9週からの2回の検査が可能。
- 全国各地(提携院は日本全国で約80医院)で検査を実施。提携院は随時拡大中。
- 認定遺伝カウンセラーが在籍。検査前後に何度も無料で電話相談できる。病院にいかなくとも自宅など好きな場所で落ち着いて相談できる、通院の負担もない。
- 日本マーケティングリサーチ機構がおこなった満足度調査で2019年から5年連続95%以上を獲得
- 検査をする為の制限(年齢制限等)が少ない。紹介状も必要なし。
- 当日予約、当日検査も可能。
- 検査結果は最短3日で届く。(オプション等追加料金なしで最短3日。他院ではオプション扱いのクリニックも)
- 検査で陽性の場合、その後の確定検査(羊水検査や絨毛検査)の費用を全額負担。
顧客満足度5年連続95%以上※
※日本マーケティングリサーチ機構調べ。
調査概要:2019年,2020年,2021年,2022年,2023年1-7月,新型出生前診断サービスに対する顧客満足度調査。
ミネルバクリニック
- 国内唯一のスーパーNIPTを提供
スーパーNIPTは通常のNIPTの訳2.5倍の設備投資と高い技術力が必要な検査で、世界で1社しか行っていない今最も正確性の高いNIPT検査です。日本ではミネルバクリニックの独占契約となっているため、日本一正確性の高いNIPTをご提供します。 - オンライン診断が可能
ミネルバクリニックではオンライン診断も行っているため、全国どこの患者様の対応が可能です。
体調の変化が起こりやすい妊婦さんのためにお家からの診察を可能にしました。 - 臨床遺伝専門女性医師による検査
ミネルバクリニックでは、臨床遺伝専門医の女性医師が一貫して対応いたします。
患者様やそのご家族様にとっても大事な検査だからこそ専門医が患者様にとことん寄り添いながら最高の「安心」を提供します。 - 土日祝日も診療可能、当日予約もOK!
ミネルバクリニックでは土日祝日も診療しております。また、当日検査も可能で夜間20時まで診療を行っています。 - 年齢無制限・お子様連れ可
ミネルバクリニックでは患者様の年齢制限はございません。お子様連れも可能なため、安心してご来院ください。
オンライン診断で、全国どこでも検査が可能です!
青山ラジュボークリニック
- 日本国内最安値のNIPT検査費用
ラジュボークリニックは他の医療機関と比べて、低価格でNIPT検査を受けられることが大きな特徴です。
「ミニマムプラン 88,000円(税込)」なら、「13.18.21トリソミー検査」を国内最安値で受けることができます。
(13.18.21トリソミー検査では主にダウン症や発達障害について調べることができます。詳細はクリニックへお問い合わせください。) - 検査費用の分割払いも可能
金利手数料0円の分割払いもご用意しており、13,200円(税込)からNIPTを受けることができるので、最低限の検査内容で検査費用を抑えたい方にはおすすめです。 - 認定遺伝カウンセラーの無料相談
ご希望の方に認定遺伝カウンセラーの無料電話相談窓口を設けています。
認定施設では、認定遺伝カウンセラーは在籍していますが、認定外の施設では認定遺伝カウンセラーが在籍しているクリニックは多くはありません。
日本国内最安値の88,000円〜NIPT検査を受けられます!
まとめ
35歳以上の出産率が増加傾向にあるなかで、出生前診断を検討されている夫婦も多くいらっしゃると思います。
出生前診断は「合併症の早期発見・早期治療」に繋がる有効的な手段ではありますが、一方で検査へのストレスなど夫婦のメンタルケアなどには課題が残っています。
まずは「出生前診断」について正しい理解を深め、
「家族にとって診断が必要なのか」「結果に対してどう考えていくのか」しっかりと見極めたうえで検査を受けることが大切です。